201509/06

音楽歴史・偉人

音楽歴史・偉人紹介 ビートルズ編㉜

第三十二回ビートルズとは一体何だったのかをご紹介します。

「オール・トゥゲザー・ナウ!」



さて今回も前回の続きからまとめていきたいと思います!



エレキという媒体それ自体にこもるメッセージです。
ビートルズの歌はどうでしょうか。「I saw her standing there」のメッセージは次の二行に要約できます。

1 彼女とつながった(I’m linked)。
2 すばらしいぜ(Therefore I’m happy)。

ちょっと待ってください、とみなさんは言うかもしれません。ラブソングとは、そもそもそういうものじゃないのかと。

‐映画的対テレビ的‐



違うのです。エルヴィス・プレスリーの恋歌は違いました。「Love Me Tender」(1956年2月、全米1位)では最初から抱き合っています。完全な状態が始めにあります。

Love me tender, love me sweet, never let me go.
やさしくて愛して、甘く愛して、けっしてぼくを離さないで
You have made my life complete, and I love you so.
君がいればぼくの生命は満たされる、ぼくは愛に生きている

「I Want You, I Need You, I Love You」(1956年7月、全米1位)も同じ。最初から抱き合っています。

Hold me close, hold me tight
しっかり抱いて、きつく抱いて
Make me thrill with delight
ぼくを歓喜でゾクゾクさせて
Let me know where I stand from the start
ぼくが大事な人だって示しておくれ
I want you, I need you, I love you
ほしいんだ、必要なんだ、愛しているんだ
With all my hea-a-a-a-a-a-a-art!
まるごとぼくのハアアアアアトで

最後の「ハアアアアア」というところは、ベッドの中みたいにむせいでますね。これが、エルヴィス体験の本質だと思うのですよ。つまり、女性ファンに想像上の愛撫の時間を提供すること。「Teddy Bear」という歌もありました。ぬいぐるみのクマさんのことです。「きみのクマさんにしておくれ」と歌っています。



エルヴィスはマリリン・モンローと同時代のスターです。映画産業全盛期。映画館に入ると、暗闇の中、スクリーンに夢の世界がひらけていきます。大写しのスターの顔、甘い声。エルヴィスのレコードは、映画のような体験を与えることを意図していました。レコードをかけると、ファンの部屋に、彼の姿がポッと浮かぶように工夫されていたのです。
ビートルズも映画を作りましたが、ビートルズ体験の本質は、映画的なものではありません。ここでいう「映画的」とは「光学的」という意味です。フィルムを照らして、像を浮かび上がらせるのが映画。ビートルズはそういう存在ではありませんでした。そうではなく、彼らはエレクトロニクス(電子と電波の工学)の申し子だったのです。密室に光をゆらめかせるのではなく、地球のあらゆる場所と瞬時につながりあう、そのことを彼らはめざした。その姿勢が、彼らのパフォーマンスに染み込んでいた。だから何を歌っても、「われつながる、ゆえに至福あり」というメッセージになる、とぼくは考えています。
なにを歌っても?すべての歌で?ほとんどすべての歌です。嘘だと思ったら、聞いてみましょう。ジョンとポールの初期のオリジナル曲からいくつか、印象的なラインを抜き出してみます。

Listen, do you want to know a secret?
ねえ、秘密がききたい?「Do You want to Know a Secret」

教えてあげましょう。皆さんの耳に、ずっと聞きたがっていた言葉を入れます。説明不要のコミュニケーション・ソングです。

Without her I will be in misery.
彼女が消えたらぼくは悲惨のまっただ中。「Misery」

つながっていない、ゆえに悲惨。同じことですね。もう一つ重要なのは、これがエイトビートの失恋歌だということ。ジョンに合わせて歌ってみてください。ミザリーな気持ちになりますか?なりませんね。なぜなら、言うまでもなく、皆さんがビートルズとリンクしているからです。ファンがレコードをかける行為自体が、”Linked, therefore, happy.”という命題の正しさを、その都度、証明するのです。

今回はここまでにしたいと思います!次回もこの続きからまとめていきたいと思います!
リフレクトスタジオではたくさんの方たちが集まります。そして、たくさんの事を語っていきます。
そして新しい歌詞やインスピレーションがたくさん生まれると思います!是非皆様もいらしてみてはいかがでしょうか!

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