ベースアンプの機材紹介 AMPEG編

201506/30

ベース

ベースヘッドアンプ　AMPEG－SVT3PRO

今回はベースアンプの定番モデル、AmpegからSVT－3PROについて書いていきたいと思います。

B-2Rに似たUラックサイズの現代的な見た目で、スペック自体は出力450W＠4ΩとB-2REと同等ですが、回路構成がまったく異なり、真空管によるプリアンプとMOS-FETによるパワーアンプというハイブリッド構造が特徴です。
トーンコントロールはミドルが5バンドに切り替えられ、中音域の可変幅が広がったうえ、
TUBE GAINを装備。自然なオーバードライブが得られるなどの真空管のメリットを最大限に生かした、多彩な音作りができます。

参考：レンタル機材紹介　ベース編

基本機能としまして、SVT-3PROのコントロールパネルには
オンにすると2kHzが+6dB上がるBRT（ブライトスイッチ）、深い音域の変化が得られるアンペグご自慢のプリセット機能であるHI/LO、キャラクターの異なる5つの中音域のうちひとつを±15dBの範囲で変化されられるパライコ的なMIDRANGE/FREQUENCY、真空管のナチュラルな歪みを加えられるTUBEGAIN、そしてGRAPHIC　EQUALIZERが装備されています。

さらにリアパネルには、トランスを介した本格的なラインアウトで、レベルコントロールやグランドリフト機能を備えDIの代わりとして使うには十分なLINE OUTPUT機能、アンプをミュートしていてもチューニングができるTUNER OUT、フットスイッチを接続すればミュートとグライコを遠隔でオン・オフできるFOOT SW、そしてEFFECT LOOP、POWERAMPIN、PREAMPOUTを装備しています。

続いてセッティングについてですが、フラット向きのセッティングにしたければ音程感のハッキリとした明るい音色を狙ったセッティングで、歌物を支えるようなタイトな演奏を想定してトレブル、ミドルを15時くらいの位置まで上げてみてもいいですね。トレブルやミドルを上げても嫌味にならずまとまってくれるのが真空管プリアンプのいいところです！

また、オールドSVTのようなドライブサウンドを作りたい時、高めのGAINとULTRA　HI/LOを活用してアンペグらしい華やかな質感を出しつつ、TUBEGAINを上げてみましょう。歪みを控えめにしてバンドに馴染む音色を狙うのもいいですね！

あとはへヴィ系のいわゆるドンシャリセッティングですが、ULTRA HI/LOを活用するだけでもドンシャリ系の音色にはなりますが、トーンコントロールでもミドルを下げてトレブル、ベースを15時くらいにセッティングしてドンシャリ感を出すとかっこいいかもしれませんね！

参考：レコーディング機材の基礎知識

このSVT-3PROはロックサウンドから、ラインアウトのようなフラットな音色まで、多彩な音色が作れるのが特徴ですが、機能が豊富すぎて短時間ですべての機能を把握して堪能するのは難しいですよね。
特にミドルの5ﾊﾞﾝﾄﾞはキャラクターがまったく違うのに選べるのはひとつなので、とても迷いますよね。
明確な意図をもって音作りを進めることが重要になってきます。
リフレクトスタジオでは今回紹介したSVT3PRO、350、450、350Hやハートキーなど様々なベースアンプを揃えておりますので、個人練習でも入ってじっくりと音作りに励んでいただけますよ！

バンドサウンドのなかでベースが担う低音域は大きな音になるほど扱いがむずかしくなりますよね。
他の楽器の音をマスキングしてしまったり、立ち位置によって聞こえ方が違ったり…
自分好みの音色を作ることは決して間違った事じゃありませんが、他の演奏者全員がアンサンブル全体をバランスよく聴こえるように配慮した音作りを重視すると、結果的に自分が弾きやすい上に気持ちよく演奏できる環境を作るためには大切なことなのかもしれませんね！

ベースアンプの音色的な特徴を把握するには、まずはフラットな音色設定を見つけるといいしょう。
フラットな音色設定は、必ずしもアンプの基本設定とは一致しないので、ツマミの位置を鵜呑みにせずに、自分の耳で判断するのが重要になってきます。
アンプの機能や音色の特性も、見た目のイメージなどに惑わされずに実際に各ツマミをいじったりして効果を見極めて好みの音色を作りこんでいきましょう！

最後までお読みいただきまして、ありがとうございました。

名古屋音楽スタジオ　リフレクトスタジオ今池店では３PROは全部屋導入しています。
圧巻な音質をお楽しみください！

今回はSVT-3PROについてでした！