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201510/29
音楽はどんな意味や理由で生まれてきたのか②
音楽の起源
夏のフェスシーズンが落ち着いてこれから新曲が出たり、ツアーに出るバンドさんが多いなあと感じています。
秋には芸術の秋と言われるように何か習い事や新しいことを始めるひとも多いようです。
リフレクトスタジオではレッスンで使用していただくこともできまして、最近はレッスン利用の予約も増えております。
ダンスや歌などそれぞれの用途に合わせてのスタジオもご提案できますので是非お気軽にお問い合わせ下さい♪
新しいことを始めたり、作ることも大変な事ではありますが音楽はその分上手く演奏できたり思うように曲ができあがれば苦労報われると思います。
何事も始まりが肝心という言葉もあるように、音楽の起源については諸説色々ありましたが「音楽」と「言語」の起源のひとつに「歌」を上げている学者も多くいます。
音楽を始める人の中にも演奏から入る人もいれば、歌うことが好きで始めるかたもいたりそれぞれのきっかけやタイミングがあったのではないのかと思います。
「歌」に関しては動物同士のコミュニケーションの一つとして「歌」に近い「鳴き声」であったり「音」を出して威嚇や狩猟、異性に対してのアピールであったり言葉とは違う方法をとっています。
ミズンの主張には音楽と言語には進化上、共通の起源があり、全体的かつ音楽的な発声によってメッセージを伝えていたのだとすると、1つの仮説が浮かび上がる。音楽の進化上の起源とは「歌」だったのではないか。個々人が歌によって自分の欲求や感情を表わし、他者の感情や行動にはたらきかけたのではないか。言い換えれば、進化の歴史において原初の音楽とは、必ず発声を伴うものだった。つまり、楽器演奏だけの音楽はなかったはずだ。したがって、歌を伴わない、楽器演奏だけの音楽は、進化の歴史で新しいものだと言えます。
ここで参考になりそうなのが、現代の伝統社会の例である。北米先住民のブラックフット族には、「歌」に相当する言葉はあっても「楽器演奏の音楽」にあたる言葉はない。
ブラジルのアマゾン奥地に暮らすピダハン族の言語は、ミズンが現代の言語・音楽の原型として想定した「音楽言語」の現存例と言えるかもしれない。ピダハン族の言語には、単語はあるものの、およそ知られている人間の言語で母音の数が最も少なく(3つ)、子音の数も最も少ない(女性は7つ、男性は8つ)。
「ピダハン族の人々はもちろん言葉(子音と母音)を使ってコミュニケーションをするが、それと同じくらい、歌や口笛や鼻歌でもコミュニケーションをする。ピダハン族の韻律はとても豊かで、音節がその音節量によって5種類に区別される」。
もともとプロのミュージシャンで、現在は言語学者であり、言語の進化上の起源に関する「全体的アプローチ」の考案者でもあるアリソン・レイはこう述べている。「私の感覚で言うと、西洋のクラシック音楽は世界中の他の伝統音楽と同様、「進化の歴史における音楽的表現とは」性質が違う。そもそもクラシックをやるには、普通の人にはマスターできない、つらい修行を積まなければならない。バッハやシェーンベルクの作品に見られるようなメロディーやハーモニー、リズムが自然に理解できるようになるわけはない(自分で創作するのはもっと難しい)。この種の音楽は母語の習得とはまったく違うのだ」。
一般に、楽器を演奏できる人よりも、歌を歌える人のほうがずっと多い。
たとえば、イギリス国民で音痴の割合は大体4~5%と推定されているが、逆に言えば、国民の95%はうまく歌を歌えるということだ(それに音痴の人の中にも歌うのが好きな人はいる)。だが、楽器をうまく演奏できる人の割合はそれよりずっと少ない。
「歌」と「演奏」を別のものとして考えると「音楽」という言葉の意味の深さを感じます。歌と演奏の両方で作り出す音楽は人間にとってはまだまだ新しい音楽でありこれからも進化していくものであると言えます。
それぞれが進化していく中で「言語」と並行して進化した「歌」は歌として様々なジャンルで人に何かを伝える「表現方法の一つ」として進化しています。近年では電子機器が加わることにより、歌う人がいなくても歌を生み出せるソフトがあり「架空の人物が歌を歌う」ことが可能になりました。
もう一方で、「演奏」は楽器の形を変化させながら今現在でも新しい楽器は生まれています。歌に比べると視覚的な部分で変化のわかる楽器は用途によって、時代によっても様々な変化を遂げています。
太古の楽器がどの様なものであったかということは、色々と想像されるだけですが、音楽の三つの要素である旋律と和声とリズム、そのうち当時は少数の音とリズム、つまり一番原始的な本質的なリズムだけで成っていた様です。何らかの証拠を以て楽器の存在を明らかにするものは、約五千年前つまり西暦前三千年に、メソポタミアに世界最初に文化生活を営んだと言われるスマール人の音楽があります。
パリのルーブル博物館の当時の遺物を見ますと、石に浮彫りされた太鼓やハープや角笛が見られます。当時の笛は角で作られたものだった様です。ですが現在使われている弦楽器、菅楽器、打楽器の三つがもう当時からあった訳です。又、エジプトの壁や彫刻にも、エジプトの王様のお墓の壁などに色々と見られる様です。
それからエジプトに次いでは、アッシリア、バビロニア、ヘブライ、アラビア、インド、支那などに非常に見られ、アッシリア王宮の遺跡から取られた浮彫りには音楽人の行列があり、ハープやリラや笛が見られる様です。
ヘブライ人も又宗教的な儀式に、又旧約聖書の歴代史略というのを見ますと音楽に関するものがたくさん見られる様です。
この様に音楽は東洋で生まれ、それを西洋に移したのはギりシャ人でした。
ギリシャ文明が欧州文明の源であると同時に、ギリシャ音楽が欧州の音楽の源である様です。
楽器の歴史はかなり古く今でもその形を少しでも伺い知ることはできます。ただ個人的に楽器でいえば電子機器が参入したことで楽器も歌も大きく変化しています。現在は手軽に作曲をしたり楽器を持っていなくても弾いているような音が出せたりすごく身近に音楽や楽器に触れることができます。
ただ、簡単である故に「意味」や「歴史」も知らずに楽しめてしまうところも怖いところでもあります。ただ個人的に楽しむものでも楽しいだけのもので終わってしまうのも勿体無いです。歌と楽器でもそれぞれ起源があり歴史があります。
自分の楽器やクラシック音楽など歴史に触れてみるとまた向き合い方や音楽に対する気持ちも変わってくると思うので一度考えてみてはどうでしょうか♪
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