201507/04

音楽歴史・偉人

パンクと呼ばれた音楽の歴史背景 1970年代編

パンクと自由主義



1970年代、ラジオから流れてきたのはパンクと呼ばれる音楽でした。
”クラッシュ“”ラモーンズ“”セックスピストルズ“
10代の少年たちを惹き付けるには充分な、エネルギーの詰まった音楽。
今回はパンクの世界について、書いていきたいと思います。

ジョニーラモーンは生粋の共和党員でした。ブッシュ支持を代表するミュージシャン、つまりは反・反体制を代表ミュージシャンであることを知っていたら、ラモーンズのTシャツなんて脱ぎ捨てていたぜ!なんて人もいたかもしれません。
ラモーンズには“ボンゾー・ゴーズ・トゥ・ビッツバーグ”のようにアンチレーガンの曲も存在しています。
「おまえは政治家/ヒットラーの息子にはなりたくない」
2001年にがんで亡くなったジョーイラモーンはこのように歌っています。
2002年にヘロインのオーバードーズで亡くなったベーシストのディー・ディー・ラモーンは、ドラッグを題材にしたパンク“チャイニーズ・ロックス”を作っていました。
ところが、2004年4000本のビデオコレクションに囲まれたロサンゼルスの自宅で55歳になったジョニーラモーンは同じく共和党員である妻のリンダとともに、【ワシントンポスト】の取材にてこんなことを言っています。
「ニクソンとケネディの大統領選の時から右翼になった。1979年に【クリーム】の取材でレーガンは自分にとって最高の大統領だったと発言したら、ひどく相手を怒らせたのを憶えているよ。【ヴィレッジボイス】の取材ではバンドのメンバーは俺の事をロックンロール界のラッシュ・リンボー(ハードコアな保守主義者で有名なラジオパーソナリティ)だと言っていたね。」
そして【ワシントンポスト】はジョニーについて、こう結論づけていました。
「彼は反抗の世界における反抗者だった」



ジョニーだけではなく、大統領選を控えたアメリカでは右翼パンクが脚光を浴びていました。通称コンサバティブパンク(保守パンク)。インターネット上にはホームページも作られるほどです。

パンクが登場した時には、セックスピストルズはアナーキズムを謳い、ザ・クラッシュとデッド・ケネディーズは左翼のヴィジョンをパンクに盛り込んでいました。
しかし、そうしたごく一部の突出した事例を除けば、パンクにはあいまいな自由主義があったのです。そのあいまいさの中でコンサバティブパンクが広がっており、先程お話ししたホームページの掲示板でも議論が行われていました。
「ジョニーロットンは共和党員だ。だって、セックスピストルズは中絶反対の歌(ボディーズ)を作っているじゃないか。そしてアナーキーとは自由意志論であって、その極端な形態が新自由主義だろ。それはおまえと同じくらい右ってことさ。」
「パンクのルーツは自由主義のなかの保守主義として樹立されている。ジョニーラモーンは取材でこう言っている。『パンクは右翼になるべきだ』その通りだ。左翼は誰にでも与えることでアメリカを破滅する気だ。奴らは投票者の事を気にかけているだけで、物事を本気で考えちゃいない。」
「ジョニーロットンは共和党員でも民主党員でもない。確かに彼は保守主義・自由援護論者の側面はあると思うけれど。」

だいたいこのような感じで、半ば強引にパンクが右であることを論じようとしているのです。
この動きは周囲にインパクトを与え、BBCのニューヨーク支部からのレポートが報じられています。
題して「ジョージブッシュはパンクのアイコンか?」「ブッシュパンクとの会合」
いまやジョニーラモーンだけでなく、テッドニュージェント、ヴィンセントギャロを含めた人が、目下、ポップにおける共和党のスポークスマンとして紙上を賑わせていたのです。



それにしてもジョーイラモーンとディーディーラモーンとジョニーラモーンが
人揃って長い間11枚ものアルバムを制作していたという事実は、バンド内での民主主義があったにしても、このいい加減さがあの得体のしれないエネルギーを助けていたのかもしれません。

パンクは政治的かもしれませんが、その政治的ヴィジョンが明確であったことはないのです。
それを明確化しようとする動きが起きていたというのは、なんとも世知辛い話ですね。

今回はここまで。
パンクという音楽は、実は一言では表しきれない深い深いものなのかもしれません。
そういった背景を知って、レコードを聴くとまた違う楽しみ方ができそうですね!

リフレクトスタジオでも時折パンク好きな方々が練習にいらっしゃいます。
皆さん熱い思いを胸に音楽をやっていらっしゃるのが伺えて、まだまだかっこいい音楽たちがこのスタジオから生まれていくのかもしれないなと思うと嬉しくなりますね!

今回も最後までお読みいただきまして、ありがとうございました!

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