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201510/06
エレキギター Gibson ES-335
アンプ紹介が続きましたが、今回はGibsonのES-335というエレキギターについてご紹介します。
Gibson ES-335
ES-335は、1958年にギブソンから発売された、商業用として世界初のセミアコースティックギターです。
私自身、このギターをもう15年も愛用しています。
リフレクトスタジオ新栄店でもギブソンのギターを扱ってはいるが、いつかこの335を店に置いてみたいと思っていたりします。
コリーナギターズを企画したテッド・マッカーティらスタッフが、「ソリッドボディにアコースティックサウンドを加える」というコンセプトのもとに開発したらしいです。なお、狭義のモデル名ではES-335TDとなるのが正式で「ES」は「エレクトリック・スパニッシュ」、「TD」は「Thinline Double Pickups」の略です。
このギターはセミアコースティックギター(セミアコ)の代名詞として知られている。他にもカジノなんかもあるが、セミアコと言ったらまず335が浮かぶ人が多いはずです。
ボディはホロウ(空洞)ともソリッドとも異なった構造を持っており、ボディ中央にはセンター・ブロックと呼ばれる木製の板が埋め込まれているが、両サイドは中空でヴァイオリンの様なfホールが設けられています。
ES-335を初めとするセミアコースティックギターの出音は独特の"woody" と形容されるサウンドで、ソリッドギターのそれよりも甘い響きを持っている。
同時に、ソリッドギターの特色であるサステインのあるサウンドやハウリングの少なさといった点も持ち合わせています。
この柔軟な音色の性質のため、ジャズやロックを含むあらゆる種類のポピュラー音楽でそのサウンドを聴くことが出来ます。
実は一口にES-335と言っても、様々なモデルがあります。
ES-335を基に、ボディ内部にセンターブロックがなくP-90を搭載したES-330、ステレオ仕様で音質を変えるバリトンスイッチの付いたES-345TDSV、さらにビブラート・ユニットが付いたES-355TDSVなどがある。
ギブソン社は廉価版のES-335をエピフォンブランドより発売しており、これらは「ドット(Dot)」と呼ばれている(この名称は、フィンガーボード上に埋め込まれた点状のポジションマークに由来している)。
1960年代より生産されている同様のエピフォンのモデルとしてはリヴィエラ(Riviera ES-335もしくはES-345に相当)、シェラトン(Sheraton ES-355に相当)、カジノ(Casino ES-330に相当)が存在しています。
カジノは自分でも弾いたことがあるが、これは実に良い楽器だった。意外と廉価版やステューデントモデルといった楽器には名器が生まれやすいのだろうか。
ストラトのステューデントモデルであるムスタングは自分でも持っているが、これも実に面白い音色を持つ楽器だが、はっきり言ってハウリングが酷いです。
しかもキーーーーーッ!というどうしようもない系のハウリングなのだ。
というかかなり話が逸れはじめたので、335の話に戻ります。
近年では、ES-335をそのまま小型化したES-339や、ボディーバックをくり抜いたチェンバー構造で小型化したCS-336など、ハウリングの問題や演奏性を改良させた派生系モデルも数多く登場しています。
335を愛用しているミュージシャンも多く、つぎはそのあたりに触れたいと思います。
1964年から1970年にわたって製作されたアーティストモデル「トリニ・ロペス・スタンダード(Trini Lopez Standard)」は、ES-335を基にしたギターである。
このギターのボディには、fホールの代わりに細長い菱形のサウンドホールが設けられ、ヘッドはファイヤーバード・リバースタイプを流用し、ペグがストラトキャスターのように片側一列に並んでいます。
ネックには、切れ目の入ったインレイが埋め込まれており、リッケンバッカーのアメリカ製セミアコースティックモデルに使われている「スラッシュ・カット(slash cut)」を連想させます。
フー・ファイターズのデイヴ・グロールがこのモデルを改造して愛用しており、グロールの愛器を元に2007年に限定生産されたグロールのシグネイチャー・モデル「DG-335」が、トリニ・ロペス・スタンダードの初の実質的なリイシューとなりました。
2009年にトリニ・ロペス・スタンダード自体がギブソン・カスタム・ショップにてリイシューされたが、木製の特製エンブレムがトラピーズ・テイルピースに装着されたオリジナルと異なり、ノーマルのトラピーズ・テイルピースもしくはストップ・テイルピースに変更された。2014年のリイシューでオリジナル通りのエンブレム付きテイルピースが装着されました。
B.B.キングは、ES-335をメインギターに据えた最初の著名ギタリストであるが、同時に「ルシール(Lucille)」と名付けられたES-355を、キャリアのほとんどを共にしていることは有名。彼とギブソン社とのエンドース契約は1980年に始まったが、この契約で使用された「ルシール」のシグネチャーモデルは基本的にはfホールのない黒色のES-355である。一方のあまり知られていない「ルシール」モデルでは、ES系ギターで通常用いられるマホガニー製ネックではなくメイプルネックが採用されており、よりはっきりとしたアタック感のあるサウンドとなっています。
元々歴史のあるギターではあるが、335の汎用性の高さ、どのジャンルにでも溶け込める音色。これが多くのミュージシャンに使われた理由ではあるのだが
335は決して無個性ではなく、どちらかというとかなり個性の強いギターであるということを忘れないでほしいです。そして楽器として、とても美しい。
最後に335を英語で解説しているおじさんの動画を貼っておきますが、彼が何を言っているのかは全く分からないが、335の良さはすごく伝わる動画となっております。
いつかリフレクトスタジオでも335集会みたいなものをやってみたいですが、最近の若い子にはあまり335を好んで使わないのかもしれませんね。高価ですし。
だったら前述した様に、廉価版のカジノとかのセミアコ縛りで、なにかイベントでもやってみようか、と思っている今日この頃です。
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