ギターアンプの機材紹介　ORANGE編

201507/09

ギター

ORANGE

見た目もサウンドも一味違う、イギリスから来た個性派アンプ「ORANGE　ROCKERVERB100　MKⅡ」について、今回は書いていきたいと思います！

ひときわ目立つカバリングにより、遠く離れたステージ上にあっても「あ、オレンジのアンプだ！」なんて判別できる個性的なオレンジ・アンプは1968年に設立され、イギリスの代表的なアンプ・ブランドのひとつとして多くのプロギタリストたちに愛用されており、70年代ブリティッシュロックを象徴するものとなりました。

独自の音作りのコントローラーによる、他のアンプとは一味違う個性的なサウンドや、当時としては画期的なエコー・センド／リターンの搭載などの先進的な機能性など、高水準なアンプは高い評価を得ていましたが、経営上の問題により80年代に入ってからは、ごくわずかな数がカスタム／オーダーによってのみ生産されるという幻の存在になってしまったのです。
ビンテージ市場でも入手困難となった中、復活を求める声に応え、94年から本格的に再生産が始まり、続けて新設計によるニュー・モデルも次々と登場していき、華やかなルックスの魅力だけでなく、高いサウンド・クオリティと現代のシーンにも対応する機能性も備え、広く人気を博しています。
03年に誕生したロッカーバーブ・シリーズは、オレンジならではの存在感あるサウンドを継承しながら独立2チャンネル使用による音作りの幅広さが加わり、代表的なモデルとなりました。
2010年にはMKⅡへとモデルチェンジされ、ギタリストにとって一度は試してみたい！そんな存在になっています。

ロッカーバーブは往年のブリティッシュロックのムードを色濃く漂わせたオーバードライブサウンドだけでなく、エフェクターを多用した音作りでも使いやすいクリーンサウンド、そしてビンテージモデルを凌駕する分厚い歪みまで網羅しており、多彩なプレイスタイルのギタリストでも音作りしやすい機能を備えています。

プリアンプ部はクリーンとダーティという2チャンネルが装備されています。
クリーンチャンネルの方では、ボリューム、ベース、ミドル、トレブルという音作りで迷う事のないシンプルな構成となっていて、初期タイプの製品ではミドルコントローラーは装備されていないのですが、オレンジ・アンプ独自の豊かな中域の特性により不足をかんじさせない音作りができます。

ダーティチャンネルはゲインとベース、ミドル、トレブルの3バンドイコライザーが装備されており、マスターボリュームでゲインを上げた際のオーバードライブサウンドの音量を調整することができます。
ゲインコントローラーはクリーンチャンネルに匹敵する澄んだサウンドからヘビーなディストーションまでクリエイトできるワイドな可変幅を備え、優れた設計となっています。
例えば初期型でクリーンサウンドを作りたいけど、ミドルコントローラーも使いたい！なんて時、ダーティチャンネルを頼ってみるといいでしょう。
そして、リバーブコントローラーの豊かな残響は、モデル名の由来にもなっている通り深い味わいがあり、他のアンプでは作り出せない効果が得られますのでぜひ試してみたいですね！

参考：レンタル機材紹介　ギター編

ちなみに古いタイプのオレンジ・アンプではコントローラーの機能を記号によって表示していたのがユニークなポイントでしたが、それではかえって分かりづらいという声も多かったのか、ロッカーバーブなど、新しいモデルでは英字で併記されているので、とまどうことはないかと思いますよ！

リフレクトスタジオでは、持ち込みアンプももちろん歓迎ですので自慢のオレンジ・アンプで鳴らしたい！なんて方もぜひぜひ練習にいらしてくださいね！
今回はORANGE　ROCKERVERB100　MKⅡについてでした！
最後までお読みいただきまして、ありがとうございました。

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