202506/04

レコーディング

ボーカルのレコーディング方法 - 初心者でも綺麗に録音するコツ


自分の歌声を綺麗に録音してみたいと思っても、何から始めたら良いのか分からない方も多いのではないでしょうか?
ボーカルのレコーディングは、ちょっとしたコツや機材選びを工夫するだけで、グッとクオリティが上がります。
この記事では、初心者の方でも安心してレコーディングに挑戦できるように、必要な機材や環境作り、録音のポイントを段階的に解説していきます。
ぜひ、最後まで読んでみてくださいね!

ボーカル録音に必要な機材と環境



ボーカルの録音を成功させるためには、適切な機材選びと録音環境がとても重要です。
機材の性能や設置方法はもちろん、ちょっとした工夫で音質を大きく向上させることができます。
ここでは、初心者の方が迷わず揃えられるよう、わかりやすくポイントを押さえていきましょう。

コンデンサーマイクの選び方



コンデンサーマイクは、繊細な音を拾う能力に優れ、ボーカルのニュアンスをしっかり捉えてくれる頼もしい存在です。
自宅録音でも、このマイクを使うことで一気にプロのようなクオリティに近づけることができます。

予算に合わせたおすすめマイク
マイク選びは「どのくらいの予算でどこまで音質にこだわりたいか」で変わってきます。
例えば、1万円台のAudio-Technica AT2020は、初めての方でも手に取りやすく、明るくクリアな音を録音できます。
もう少し余裕があれば、Rode NT1-Aは高音質でノイズが少なく、柔らかく耳触りの良い音が特徴です。
さらに、予算に余裕がある方には、Neumann TLM102のようなプロ仕様モデルも選択肢になります。
大切なのは、どの価格帯でも自分の歌声に合うものを選び、まずは録音を楽しむことです!

ショックマウントとポップガードの重要性

良いマイクを用意しても、余計なノイズが入ってしまってはもったいないですよね。
そんな時に大切なのが、ショックマウントとポップガードです。
ショックマウントは、床や机から伝わる振動を吸収してくれる役割があります。
ポップガードは、「パ行」「バ行」などの破裂音を抑え、録音のクリアさを保ちます。
これらを揃えることで、プロらしいスッキリとした歌声を録音することができます。

オーディオインターフェイスとは



マイクで拾ったアナログ音声をパソコンに送るために必要なのが、オーディオインターフェイスです。
これがあることで、マイクの性能を最大限に活かし、録音した音がより正確にデジタル化されます。

自宅録音におすすめのインターフェイス
自宅でのボーカル録音なら、初心者でも扱いやすいFocusrite Scarlett 2i2や、Steinberg UR22Cがおすすめです。
これらは音の遅延(レイテンシー)も少なく、ノイズの少ない録音を実現してくれます。
また、操作がシンプルで、初めてでも直感的に使える設計になっているので、安心して始められます!

USBマイクという選択肢
もしオーディオインターフェイスを用意するのが難しい場合は、USBマイクを検討してみましょう。
USBマイクは、パソコンに直接接続でき、簡単に録音ができるのが魅力です。
最近では、音質もどんどん向上しているので、趣味の範囲で録音を楽しむ方には十分なクオリティが得られます。

ヘッドホンとモニタースピーカー



録音時には、ヘッドホンとモニタースピーカーも重要です。
それぞれの役割を理解することで、より的確なモニタリングができるようになります!

音漏れ防止とモニタリングのコツ
録音時には密閉型ヘッドホンを使うと、マイクに音漏れが入らず安心です。
SONY MDR-7506などは定番で、多くのエンジニアも愛用しています。
録音後の編集では、モニタースピーカーを使って空間的なバランスを確認するのがおすすめです。
自宅に置く場合は、スピーカーの高さや角度にもこだわると、より自然な音でチェックできます。

防音対策で録音環境を整える



録音は環境の影響を強く受けます。
部屋の響きを抑えて、歌声だけをしっかり録音できる環境を整えておきましょう!

リフレクションフィルターの効果
リフレクションフィルターは、マイクの背後に設置して部屋の反響音を吸収してくれるアイテムです。
簡単に設置できるので、初心者の方でも扱いやすく、歌声を一層クリアに録音できます
。まるでスタジオのような音環境を自宅でも再現できるのは嬉しいポイントです!

簡易防音ブースの作り方
もしリフレクションフィルターだけでは物足りないと感じたら、簡易的な防音ブースを作ってみましょう。
例えば、段ボール箱の内側に吸音材を貼るだけでも効果があります。
また、最近ではポータブルの防音ブースも手頃な価格で手に入るようになっています。
こうした工夫で、周囲の音を抑えながら、歌声をよりクリアに収録できます!

レコーディングの基本セッティング



自宅やスタジオでボーカルを録音する際、ただマイクを立てて歌うだけでは良い結果は得られません。機材の配置や歌う姿勢、発声のコツを知ることで、録音のクオリティが飛躍的に上がります。ここでは、初心者の方でも安心して取り組めるように、基本のセッティングを順番に解説します。

マイクスタンドの設置方法



マイクスタンドは、ボーカルレコーディングの土台とも言える大切な機材です。
しっかり安定させることで、不要なノイズを抑え、自然な歌声を録音できます。

ブームスタンドの選び方と調整
レコーディングでは、ブームスタンドと呼ばれるアーム付きのマイクスタンドが便利です。
角度や高さを自由に調節できるので、歌う姿勢に合わせてしっかりセットできます。
スタンドを選ぶときは、マイクの重さに耐えられる安定性があるものを選びましょう。
ブーム部分をきちんと固定し、ガタガタしないように調整すると、歌うときにストレスを感じません。

マイクの高さと角度を調節する
マイクの高さは、口の高さに合わせるのが基本です。
マイクの角度は、正面から少し下向きに向けると、破裂音を抑えつつ自然な音が録れます。
無理な姿勢にならないよう、リラックスして立てる高さに調節するのがポイントです。

マイクと口の距離感



歌うときの「マイクと口の距離感」は、音質や録音バランスを左右する大事な要素です。
近すぎると息がマイクに当たりやすく、遠すぎると迫力が減ってしまいます。

近すぎず遠すぎない最適ポジション
一般的に、マイクと口の距離は10〜15センチ程度が目安です。
ポップガードを使う場合は、ポップガードと口の距離を保ちつつ、マイクまで一定の距離をキープすると安心です。
声の大きさや歌い方に合わせて微調整し、自分の声が一番心地よく録れる距離を探してみましょう。

ポップスとロックで変える距離感
ジャンルによっても、距離の取り方に工夫が必要です。
ポップスでは、息遣いや繊細なニュアンスを大事にしたいので、やや近めで歌うことが多いです。
逆にロックなど力強い歌では、音割れを防ぐために少し距離を離すと良いでしょう。
曲調に合う距離感を意識するだけで、録音の印象がグッと良くなります!

録音レベルとゲインの調整



せっかく良い機材を揃えても、録音レベルが適正でないと、音が割れたり小さすぎたりします。
ここで重要なのが「ゲイン(入力音量)」の調整です。

目安となる音量レンジ
一般的に、録音ソフトのメーターが「-12dB〜-6dB」程度をピークにすると、音割れしにくく、編集もしやすい音量になります。
メーターを見ながら歌って、ピークが赤く光らないように注意しましょう。

歪みを避ける適正ゲイン:歌唱時の姿勢と発声のポイント
録音レベルを適正に保つには、姿勢や発声方法も大切です。
顎を引いて背筋を伸ばし、力みすぎない姿勢を意識してください。
無理に大声を出さず、リラックスしてお腹から声を出す「腹式呼吸」で歌うと、自然な音圧が得られます。

リラックスした自然体で歌う



レコーディングでは緊張しやすいですが、歌声にリラックス感が出ると、聴く人にも心地よく届きます。
録音環境が整ったら、肩の力を抜いて自然体で歌ってみましょう。

顎と首の角度に注意
歌うときに首が前に出てしまうと、喉に負担がかかりやすくなります。
顎を引き、首のラインをまっすぐにすると、声がスムーズに響きやすくなります。

腹式呼吸を意識する
緊張すると胸式呼吸になりがちですが、腹式呼吸を意識すると、声の安定感が増します。
お腹を軽く膨らませて深呼吸をしてから歌うと、自然と力強く安定した声が出せるようになります。

滑舌の良い歌詞の発音を心がける



歌詞をはっきり聴かせたいときは、滑舌の良さが鍵です。
録音では小さな発音の違いもはっきり残るので、普段以上に丁寧に歌詞を発音する意識を持ちましょう。

子音をしっかり発音する
「サ行」「カ行」などの子音は特に埋もれやすいので、しっかりと息を当てるイメージで発音すると輪郭が出ます。
録音後に聴き返して、聞き取りにくい部分があれば少し強調してみるのも良いですね。

母音の口の形を揃える
母音(あ・い・う・え・お)は、口の開き方で印象が大きく変わります。
例えば「え」と「お」では口の形が変わりますが、意識して形を揃えると声にまとまりが出ます。録音前に鏡を見て練習するのもおすすめです。

感情を込めて表情豊かに歌う



技術だけでなく、歌に込める感情も大切です。
録音の時は、聴く人に想いを届けるつもりで歌ってみてください。

曲の世界観をイメージする
曲の背景や歌詞の意味を考えながら歌うと、自然と表現が豊かになります。
録音前に歌詞を読み込んで、自分なりのイメージをしっかり持つと、声に深みが出てきますよ。

メリハリのある歌唱を意識
サビはしっかり強く、静かな部分は優しく…など、抑揚をつけると聴きやすくなります。録音でも曲のダイナミクスを意識することで、聴く人を引き込む歌声が録れます。

録音データの編集とミックス



ボーカルの録音が終わったら、いよいよ「編集・ミックス」の工程に移ります。
ここでは、録音した声をより聴きやすく、魅力的に仕上げるための基本的な作業について解説します。
音質やニュアンスの調整は、初心者にとって少しハードルが高く感じるかもしれませんが、一つひとつ段階的に進めることで、驚くほど音が整っていきます!

ピッチ補正で音程を整える



録音されたボーカルの音程が微妙にずれてしまうのは、自然なことです。
そんなときに役立つのが「ピッチ補正」です。

自然な補正を心がける
ピッチ補正をかけるときは、あまり過剰に補正しすぎないのがコツです。
音程がピタッと合いすぎると、不自然に機械的な印象になってしまいます。
あくまで「ちょっとしたズレを整える」イメージで、歌の持つ雰囲気や表情を活かすことを意識しましょう。
補正後に聴き返して、「生っぽさ」が残っているか確認するのもポイントです!

ピッチ補正用プラグインの紹介
代表的なピッチ補正プラグインには、「Melodyne」や「Auto-Tune」などがあります。
操作がシンプルで初心者でも扱いやすいものも多いので、ぜひ試してみてください。

コンプとEQで音作りする



編集作業の中でも、コンプ(コンプレッサー)とEQ(イコライザー)は特に重要です!
これらを使うことで、ボーカルが楽曲の中でしっかりと存在感を持つようになります。

ボーカルを際立たせるEQの基本
EQは、音の特定の帯域を強調したり抑えたりする機材です。
ボーカルでは「中域(200Hz〜3kHzあたり)」が特に重要な帯域で、ここを少し持ち上げると声が前に出てきます。
逆に低域(100Hz以下)や高域(10kHz以上)が不要に入ると、モヤモヤしたり耳に痛い印象になりがちです。
不要な部分をカットして、スッキリさせるのがおすすめです。

音圧バランスを整えるコンプ
コンプは、声の強弱を整えて、全体を聴きやすくしてくれるツールです。
歌の中で小さな声と大きな声が混在するとき、コンプを使うことで音量のバラつきを抑えられます。
ただし強くかけすぎると、息遣いやニュアンスが消えてしまうので注意です。
録音した声を何度も聴き返しながら、自然なまとまり感を目指しましょう。

エフェクトで音に広がりを持たせる



仕上げとして、エフェクトをかけることで、ボーカルに立体感や広がりを加えられます。
曲の雰囲気を引き立てる大切な要素なので、ぜひ取り入れてみてください!

ディレイとリバーブの違い
エフェクトの代表格が「ディレイ」と「リバーブ」です。
ディレイは「やまびこ」のように声を繰り返す効果で、声にリズム感や空間の奥行きを加えられます。
リバーブは「ホールやスタジオの残響音」を再現し、声がふわっと広がる印象を作ります。
両方をバランスよく使うことで、より自然でプロっぽい仕上がりになります!

ボーカルによく使うエフェクト
ボーカルでは、軽くリバーブをかけるだけでも一気に雰囲気が変わります。曲によっては、ディレイをほんの少し加えて躍動感を演出するのもおすすめです。エフェクトはかけすぎると声がぼやけるので、必要な部分に控えめに使うと良い仕上がりになります。

まとめ


ボーカルのレコーディングは、機材選びからセッティング、録音、編集、ミックスまで、意外とやることがたくさんありますよね。
でも、一つひとつの工程を丁寧に行うことで、初心者の方でも格段にクオリティを上げることができます。
今回ご紹介した内容を参考に、ぜひあなたの歌声をもっと輝かせてみてください!

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