202506/10

レコーディング

初心者のためのレコーディング完全ガイド


「自分の演奏や歌を、ちゃんとした形で録音してみたいけど、何から始めればいいか分からない」そんな悩みをお持ちの方は意外と多いものです。
特に音楽に本格的に取り組み始めたばかりの初心者にとって、レコーディングは専門的な知識や機材が必要なイメージがあり、「難しそう」「お金がかかりそう」と感じてしまうのではないでしょうか。
しかし、近年では技術の進化により、初心者でも自宅で手軽に高音質な録音ができる環境が整いつつあります。
また、スタジオでのレコーディングも、基本を押さえればスムーズに進められるようになります。
この記事では、「レコーディングを始めたいけど、右も左も分からない」という初心者の方に向けて、基礎から実践までを段階的に分かりやすく解説していきます。
「スタジオとセルフ、どちらがいいの?」「必要な機材は?」「録音の流れは?」といった疑問を一つひとつ丁寧に紐解きながら、初めてのレコーディングでも安心して進められるようになれると良いですね!
音楽を「録る」という体験は、あなたの作品を形にし、未来に残す第一歩です!
ぜひ本記事を参考に、最初の一歩を踏み出してみてください。

レコーディングの基礎



レコーディングを成功させるには、基本的な知識をしっかりと理解しておくことが何よりも大切です。
ここでは、まずレコーディングにはどのような種類があるのか、それぞれの特徴はどう違うのかを解説したうえで、実際に録音を始める前に準備しておきたい機材や、録音の具体的なステップについて丁寧にご紹介します。
特に初心者の方は、「プロはスタジオで録るもの、自分はまだ早い」と感じるかもしれませんが、実はセルフレコーディングでも十分に本格的な作品が作れます。
大切なのは、目的に合った方法を選び、必要な準備をきちんと行うことです。

種類と特徴




スタジオレコーディング
スタジオレコーディングとは、音楽専門の録音スタジオでプロのエンジニアと共に行う録音方法です。
スタジオには、音響設計が施された部屋、防音ブース、高品質なマイクや録音機材が完備されており、クリアで深みのある音を録ることができます。
スタジオ録音の最大の魅力は、「音のクオリティ」と「人のサポート」です。
録音エンジニアがマイクの位置や音量バランスを細かく調整してくれるため、演奏や歌に集中できます。
また、録音後のミックスやマスタリングもプロの手で行ってもらえるため、音楽作品としての完成度がぐっと高まります。
一方で、スタジオレコーディングは時間単位での利用が一般的で、予約や事前準備、当日の進行管理など、ある程度の計画性も求められます。
「とにかく高音質で録りたい」「人のサポートを受けながら録音したい」という方には、スタジオレコーディングがおすすめです!
初心者でも丁寧に対応してくれるスタジオは多く、初めての方でも安心して利用できます。

必要な準備



レコーディングの成功は、事前の準備にかかっていると言っても過言ではありません。
ここでは、初心者の方が録音を始める前に用意しておくべき機材や環境、そして録音の基本的な流れを3つのステップに分けて丁寧にご紹介します。

用意するもの

以下は、セルフレコーディングを想定した基本セットです。
スタジオで録音する場合はこのセットがなくても大丈夫ですが、事前にこのような機材を理解しておくことで、やり取りがよりスムーズになりますので紹介しておきます。

①パソコン
録音・編集用のソフト(DAW)を使うためのパソコンは必須です。WindowsでもMacでも構いませんが、DAWが安定して動作するスペック(CPU:Core i5以上、メモリ:8GB以上推奨)があると安心です。

②DAWソフト(Digital Audio Workstation)
録音から編集までを行うソフトです。初心者向けとしては「Studio One Prime」「GarageBand(Mac)」などが無料で使いやすくおすすめです。

③オーディオインターフェース
マイクや楽器の音をパソコンに取り込むための機材です。初心者用としては、FocusriteやSteinberg、PreSonusなどの2入力モデルが定番です。

④マイク
ボーカル録音には、感度が高く繊細な音を拾えるコンデンサーマイクが一般的です。配信用マイクとの違いもあるため、音楽録音専用を選ぶと安心です。

⑤ヘッドホン
音の細部まで確認するためには、モニターヘッドホン(例:SONY MDR-7506、YAMAHA HPH-MT5など)がおすすめです。普通のイヤホンでは録音中に音が漏れてしまうこともあるので注意しましょう。

⑥ポップガード・マイクスタンド
息によるノイズ(ポップノイズ)を防ぐポップガードや、マイクを固定するスタンドも必要です。
これらの機材は、初心者向けの「録音スターターセット」として一式で販売されていることも多く、レンタルもできるようです。

レコーディングの3ステップ



では次に録音の流れを説明していきます。
大きく分けて以下の3ステップです。
プロに任せる場合には、セッティングなどの細かい部分は覚える必要はないこともありますが、知っているだけでも役に立つことがあるかもしれない重要な工程なので、順を追って説明していきます。

1. セッティング(機材の接続と確認)
まずは機材の設置と接続です。
オーディオインターフェースとパソコンをUSBで接続し、マイクやヘッドホンをインターフェースに接続します。
DAWソフトを起動し、録音デバイスとしてオーディオインターフェースを選択。
マイクの入力レベル(ゲイン)を調整し、音が適切に入っているかを確認します。

2. 録音(クリックに合わせて演奏)
準備が整ったら、いよいよ録音です。
メトロノーム(クリック)を使用して、リズムに合わせて演奏・歌唱を行います。
録音は1テイクで終わらせる必要はありません。
気になる部分があれば何度でも録り直して、自分が納得いくまで挑戦してみてください。

3. 編集・ミックス(音の仕上げ)
録音が終わったら、ノイズをカットしたり、音量バランスを整えたりといった編集作業を行います。
エフェクト(リバーブ、EQなど)をかけて音の質感を調整し、自分の理想のサウンドに仕上げていきます。
その場で気になるところ指定してエンジニアがその場で編集していくパターンや、編集前データを持ち帰り自身で編集するパターンなど様々です。
編集は最初こそ難しく感じるかもしれませんが、慣れてくると音の変化が楽しくなってきます。
プロのエンジニアにミックス・マスタリングだけ依頼するというパターンもあります。

実践的なテクニック



レコーディングの基礎を理解したら、次に知っておきたいのが「実践的なテクニック」です。
ただ録音するだけでなく、よりクリアな音質に仕上げる工夫や、効率よく時間と予算を管理するコツを身につけることで、初心者でもグッとクオリティの高い作品を作ることができます。
ここでは、レコーディングにおける「音質向上のための具体的な方法」と「録音をスムーズに進めるためのスケジュール・予算管理」について詳しく解説します。

音質とセパレート



「音質」と聞くと難しそうに感じるかもしれませんが、実はちょっとした意識と工夫で、録音結果は大きく変わります。
とくに、各楽器の音がしっかり分離(セパレート)されていることは、聴き手にとって非常に心地よい音源づくりに繋がります。
ここでは、初心者でも実践できる音のセパレートの基本と、ライン録音・エフェクターの活用法を紹介していきます。

音のセパレート方法



音の「セパレート」とは、複数の音が重なったときに、それぞれがきちんと聴き分けられる状態のことです。
バンド録音や多重録音を行う際には、各楽器の音がごちゃ混ぜにならないように意識することがとても重要です。
初心者でもできるセパレートの工夫は以下の通りです。

1. マイクの配置を意識する(スタジオ録音時)
マイクの向きや距離を少し変えるだけで、余計な音のかぶりを防ぐことができます。
特にドラムやアンプ録音では、指向性マイクを使い、狙った音だけを拾うように調整します。

2. 一度に録らず、別々に録音する
たとえばギターとボーカルを同時に録ると、音が重なり編集が難しくなります。
初心者こそ、パートごとに個別に録音して、後でミックスするほうがクオリティが高まります。

3. イコライザーで帯域を整理する(ミックス段階)
録音後のミックスでは、EQ(イコライザー)を使って、楽器ごとの役割を明確にすると音がクリアになります。
たとえば、ギターの低音を少しカットすることで、ベースの存在感が際立ちます。
このように、「録音時の分け方」と「編集時の整理」の2つの視点を持つだけで、初心者でもグッと聴きやすい音作りができるようになります。

ライン録音とエフェクター



ライン録音とは、マイクを使わずに直接オーディオインターフェースに音を入力する方法です。
特にエレキギターやシンセサイザー、電子ピアノなどは、ライン録音が非常に効果的です。

【ライン録音のメリット】
・ノイズが少なく、クリアな音で録れる
・部屋の反響や環境音の影響を受けにくい
・録音後に自由に音色を加工できる

たとえばギターをラインで録音した場合、後からアンプシミュレーター(※ソフト上でアンプの音を再現)やエフェクターを使って、音に広がりや厚みを加えることができます。
エフェクターも録音前にかけるだけでなく、録音後にプラグインで追加するのが初心者にはおすすめです。
これにより録音の失敗リスクを減らし、好みに合わせた音作りが可能になります。
「部屋でマイク録音するのはちょっと不安…」という方は、まずはライン録音から始めてみましょう。
少ない機材でもプロのようなサウンドに仕上げることができます。

時間と予算管理



レコーディングは創作活動であると同時に、「時間」と「コスト」の管理も大切な作業です。
特にスタジオを利用する場合、時間の使い方が仕上がりに直結します。
ここでは、効率よくレコーディングを進めるためのスケジューリングと、初心者が無理なく取り組める予算の組み方を紹介していきます。

タイムテーブルの立て方



スタジオレコーディングでは、限られた時間の中で最大限のパフォーマンスを引き出すことが重要です。
そのためには、事前に「録音スケジュール(タイムテーブル)」を組むことが非常に効果的です。

【タイムテーブル作成のポイント】

1.事前準備時間を必ず確保する(30〜60分)
マイクの設置やサウンドチェックなど、準備だけで意外と時間がかかるもの。余裕を持ったスケジュールが安心です。

2.パートごとの録音時間を見積もる
 たとえば「ドラム1時間」「ギター2時間」「ボーカル2時間」など、パートごとに目標時間を設定しておくと無駄がありません。


3.録音後の確認時間を必ず残す
 録音が終わったら、その場で全体をチェックする時間を設けましょう。録り直しや修正が必要な場合にも対応できます。

コスト比較と予算設定



初心者の方にとって「レコーディングってどれくらいお金がかかるの?」というのは大きな不安のひとつだと思います。
そこで、スタジオ録音とセルフ録音、両方のコスト感をわかりやすく比較してみましょう。

【スタジオ録音】
初期費用:1時間あたり¥3,000〜¥8,000
継続コスト:録音回数に応じて増加
特徴:高音質・サポートあり

【セルフ録音】
初期費用:¥30,000〜¥100,000(機材購入)
継続コスト:基本的にゼロ
特徴:長期的にはコスパ◎

スタジオはその場でプロのサポートを受けられる分、コストがかかりますが、短期集中型で高音質な作品を作るには最適です。
一方、セルフ録音は機材の初期投資は必要ですが、一度揃えれば何度でも録音可能なので、長い目で見れば経済的です。
「まずは手軽に始めたいけど、ちゃんとした音にしたい」という方には、機材のレンタルや、セルフ録音後にプロにミックスだけ依頼する方法もあります。

成功のためのポイント



レコーディングの技術や知識だけでなく、心構えや人との関わり方も、完成度に大きな影響を与える重要な要素です。
特に初めてレコーディングに挑戦する方にとっては、「演奏への準備の仕方」や「現場でのコミュニケーション」が不安に感じるポイントかもしれません。
ここでは、ミュージシャンとして押さえておきたい心構えと、よくあるトラブルへの対策について詳しくお話ししていきます。

ミュージシャンの心構え




演奏の準備


レコーディングでは、「その場でなんとかなるだろう」と思っていると、うまくいかないケースが多くあります。
本番では緊張も重なり、普段の練習よりもミスが出やすくなります。
だからこそ大切なのが、「練習段階で本番を意識すること」です。

【準備のポイント】
・曲の構成やテンポをしっかり覚える(譜面も整理)
・一人での練習に加えて、バンドの場合はリハーサルを複数回実施
・メトロノームに合わせて練習する(クリック録音に備える)

また、喉のコンディションや体調も含めて、自分のパフォーマンスが最大限発揮できる状態でレコーディングに臨むことも、プロ意識の一つです。

エンジニアとのコミュニケーション



レコーディングがスムーズに進むかどうかは、エンジニアとの関係性や意思疎通にかかっていると言っても過言ではありません。
初対面のエンジニアに対して緊張するのは当然ですが、「こんな音にしたい」「こういう雰囲気を目指している」と、自分のイメージを率直に言葉にすることが大切です。

【良いコミュニケーションのコツ】
・あらかじめリファレンス音源(目指すサウンド)を用意する
・わからないことは素直に聞く(プロに任せる勇気も大切)

エンジニアはあなたの音楽を「作品」に仕上げる大切なパートナーです。
安心して信頼し、オープンにコミュニケーションを取ることが、納得のいく仕上がりへとつながります。

トラブル対策



どれだけ準備していても、現場で予期せぬトラブルが起こることは珍しくありません。初心者が陥りやすいトラブルと、その対処法を事前に知っておくだけで、焦らず冷静に対応することができます。

トラブル①:録音した演奏がうまく聴こえない
◆原因:緊張、タイミングのズレ、音のバランスなど
◇対策:録音前に十分なウォームアップを行い、クリックに慣れておく。小節数や曲構成の確認を怠らない。

トラブル②:マイクのセッティングが長引く
◆原因:機材トラブルや初歩的な準備不足
◇対策:前日に必要な機材・ケーブル類の確認を済ませておく。初めてのスタジオの場合は、早めに到着して機材を見ておく。

トラブル③:時間が足りなくなる
◆原因:想定より録り直しが多くなるパターン
◇対策:録音前のタイムテーブルをしっかり作る。余裕を持ったスケジューリングで、1〜2時間程度のバッファを設けておく。

こうしたトラブルも、事前の準備と柔軟な心構えがあれば大丈夫です。
初めてのレコーディングでも、楽しみながら経験を積んでいきましょう!

まとめ



レコーディングは、「音を残す」というだけではなく、あなたの音楽に命を吹き込む、とてもクリエイティブでやりがいのある作業です。
本記事では、初心者の方に向けて以下のような内容をお伝えしました:

・レコーディングの種類(スタジオ・セルフ)の特徴と選び方
・必要な機材と準備
・音質を良くする具体的なテクニック
・時間と予算を管理する方法
・心構えとトラブル対策のポイント

「やってみたいけど、難しそう」と感じていた方も、きっと一歩を踏み出せる自信がついてきたのではないでしょうか。

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